2歳前後で自閉スペクトラムの症状があるお子さんを対象に、1時間程
専門のスタッフがESDM認定トレーナーの指導のもと、
ESDMを参考にした超早期介入を行っています。

Early Start Denver Model(ESDM)による早期介入

ASD児に対する具体的な早期介入としては、Early Start Denver Model(ESDM)が挙げられます。ESDMは、1~3歳のASD児用に開発された、包括的な介入指導プログラムです。超早期療育によりASDの症状を最小限に抑えることを目的としており、Applied Behavior Analysis(ABA)と呼ばれる応用行動分析およびPivotal Response Treatment(PRT)と呼ばれる基軸反応訓練を合わせた、一対一での介入と保護者支援から構成されています。大人との遊びや共同作業を通じて前向きな関係を構築することで、Social engagement、Joint attention、Share enjoyment、Emotional regulationの発達を促進するのが特徴であり、海外ではESDMの有効性がランダム化比較試験により確認されています。

Early Start Denver Model(ESDM)の概要

対象1〜3歳のASD児
目的Social engagement、Joint attention、Share enjoyment、Emotional regulationの発達を促すことによる、ASD症状の最小化
特徴・留意点脳の可塑性から社会性発達の臨界期は2歳頃とする研究成果に基づき開発されたDenver Modelがベースであり、ABAおよびPRTを合わせた、一対一での介入と保護者支援から成る。4歳以上の場合はTEACCH(Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped CHildren)、ABAなどが推奨される

館農 幸恵ESDM認定トレーナー

児童精神科医、精神保健指定医、公認心理師
ESDM認定トレーナー、ESDM認定ペアレントコーチ
PCIT機関内トレーナー
ADIR研究者資格、ADOS-2研究者資格
所持

平成9年札幌医科大学卒業。岡山県、神奈川県で研修後、平成13年4月より札幌あゆみの園勤務を経て、平成21年10月より特定医療法人さっぽろ悠心の郷のもと札幌はな発達クリニックを西区で開業。平成25年10月より南区ときわ病院の児童精神科外来(ときわこども発達センター)にクリニック機能を移転し現在も勤務。